二年後

第一製造部 小屋 省吾

十月十二日土曜日。
週末の休日を利用して五ヶ月ぶりに十津川温泉に出向きました。
歳のせいか仕事の疲れか、片道三時間、高野山越えの日帰り温泉の我が家の月事も辛くなり、
この五ヶ月近場の温泉に出向いていたのですが、寒くなると、高野山を越えられなくなるので、
今年最後の十津川温泉となると思い、重たい腰をあげました。

今年の異常気象に伴い、この時期、紅葉がきれいな山々の景色も、まだ深緑のままで、
少し残念な気分になりました。車を走らせる道つがら、所々に残る二年前の天災、災害、
水害の爪痕が、今でも残っています。

人が住んでいた民家が無くなり、二年前に走っていた道が、全く違う道になっていたり、
木々で覆われた山が黄土色の崖になっていたり、二年前に見ていた風景とは、
全く違うものになっている場所が多く見られます。

自分の想像を絶する、ものすごい天災だったのだなぁと思いながら、ハンドルを握っていました。
今この文章を書いている二日前も、台風二十六号による伊豆大島の天災でも、
多くの人の命が失われています。五体満足、こうやって仕事ができる状態である自分を、
ありがたいと思わないといけないですね。

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