原始蓮

営業部 川畑

今回は私の地元、東大阪市にある枚岡の原始蓮についてご紹介させて頂きます。
和銅5年(712年)に完成された「古事記」の雄略天皇(第21代418~479
の条に引田部赤猪子(ひたべのあかいこ)の作として次の歌がのせらています。

『下江の 入江のはちす蓮 はなはちす花蓮 
身のさか びと盛り人 とも羨しきろかも』 (注:ハチスは蓮の古語)
この歌から5世紀頃私の地元の湿地に蓮が栄えていたことになり、日本に於ける
最古の蓮の出現になしますが、これが生駒山麓の湿地帯に近代まで群生し続け、
地元の人々は昔からハス即ち古代バスと呼んでおりました。

昭和42年4月大阪府より「枚岡の原始ハス」と天然記念物としての府指定文化財となりました。
昭和46年3月15日は日本万国博覧会の一周年に当たり、
この日『タイムカプセルEXPO70』と題し、5000年の後世へ贈る20世紀の記録として、
毎日新聞社と松下電器とが3年余の周到な企画と作業を経て、自然科学、社会、芸術の三分野の
物品、記録がカプセルに収納され、大阪城公園本丸跡に埋設されました。